バズるレシピ研究会ブログ:写真の撮り方で拡散力は変わる!〜河瀬璃菜編 第三弾〜
前回の連載第二弾はFCFのwebコンテンツプロデューサーである河瀬璃菜(以下りな助)に「レシピの書き方で変わる拡散力」について話を伺った。
第三弾は写真の撮り方で変わる拡散力について伺い、日々多くのレシピが生まれる中で、注目される写真にするためについて探求する。
第一弾はこちら→http://foodcreative.hateblo.jp/entry/2016/09/28/105707
第二弾はこちら→http://foodcreative.hateblo.jp/entry/2016/10/19/183353
《プロフィール》
株式フードクリエイティブファクトリー所属
ついでにビューティー料理研究家
フードコーディネーター
執筆プロデューサー
河瀬璃菜
1988年5月8日生まれ。 福岡県出身。
HP:http://foodcreativefactory.com/
BLOG:http://lineblog.me/linakawase/
Twitter:https://twitter.com/Linasuke0508
beausHP:http://beaus.net/
■1、綺麗な料理写真を撮るのにまず押さえるポイントは何でしょうか?
矢内:料理写真を綺麗に撮るのに気をつけているポイントはありますか?
りな助:まずは、どこがその料理の顔なのかを自分でしっかり見極めること。
矢内:料理の主役や正面がどこなのかですね。
りな助:例えば、これは先日矢内さんが撮っていた写真です。この料理って何の料理がメインなのかわかりますか?
矢内:撮ったことは覚えているんですが・・・。ちょっとわからないですね。
りな助:同じものを別の方が撮ったのが、これです。
矢内:わかりやすいですね!そうです!この親子丼の鮭といくらの存在感を伝えたかったんです。
りな助:この写真のように、その料理の顔はどこか正面でどのポジションがいかに美しく見えるかをしっかりと見極めることが大切です。
矢内:なるほど〜。
りな助:あとは、これは盛り付ける際にはなりますが、正面をつくってあげることと、そのレシピに何の材料が入っているかを写真を見たらすべてわかるようにしてます。
矢内:確かにこれは、何が入っているかわかりやすいですね。
りな助:ちゃんと見えているかどうかですね。例えばレシピに「青ねぎ」とあるのに、青ねぎが隠れてしまっていたら、「あれ?どこにあるんだろう?本当に青ねぎはいれるのかな?」って疑問になりますよね。レシピに青ねぎを使っていいのかわからなくなってしまいますので、一目見たときにわかるように盛り付けをしています。
矢内:ハッキリと見えるほうが親切ですよね。
りな助:そうですね。あとはシズル感ですね。(食欲や購買意欲を刺激するような生きの良さやみずみずしさといった美味しそうな感じ。五感を刺激するような感覚)
矢内:確かに、パサパサしてるものよりツヤツヤしてたりジューシー感があるものに惹かれますね。
引用:(米といっしょに炊飯器に入れるだけ!ほっとくだけで旨みたっぷりな肉丼が完成する、簡単丼ぶりレシピまとめ-dressing(ドレッシング) )
りな助:この写真のように卵のトロっと感とか、タレの染み具合やお肉の照りやツヤ感などもそうですね。卵が乗っているものは割った写真を必ず抑えるなど見るからに美味しそうと感じる写真にすることは意識してしますね。
あとは、餃子や肉まんなど中に何か入っているものであれば必ず割る、さらに断面図が美しい写真であれば必ず断面図の撮影をいたします!
■2、撮る範囲や角度はどのようにして決めているのですか?
矢内:撮る範囲や角度って何か基準があるんですか?
りな助:どんな媒体かを考えるのがまずは大切ですね。
最近は真俯瞰で(上から)撮ったインスタグラムのような写真が人気がありますね。
若い女性ユーザーが多いような媒体だとスタイリングなどを作り込んでデザインのような美しさを出したほうがウケがいい印象です。
矢内:確かに、最近は上からの写真をよく見るようになりました。
りな助:一方、男性ユーザーや主婦の方が多い媒体だと、「美味しそう!作ってみたい!」という料理に寄ったわかりやすい写真がウケる印象があります。
矢内:媒体やユーザー層によって使い分けるということですね。
りな助:はい。あと、その料理は斜めや真横や上からなど、どちらのほうが活きるのか、というのも考えます。例えばこの写真は斜俯瞰で撮るより真俯瞰で撮ったほうが中身のフルーツなどが見え美味しさがより伝わります。
(引用:甘酸っぱくてふんわりおいしい! 「贅沢フルーツサンド」を美しく仕上げるコツと進化系アレンジレシピ - dressing (ドレッシング)
)
この写真は真横のほうが高さや厚みが伝わりますよね。
(引用:思わず目を奪われる! 写真映えする「ひとめぼれパンケーキ」の作り方3選 - dressing (ドレッシング))
このように、冒頭でも申し上げましたが料理の写真の顔がどこにあるのかを考え、そしてどの角度がその料理をより美しく見せるのか、見極めた上で撮影することを気をつけています。
矢内:どんな媒体で記事を書くのか、その料理の顔がどこにあるのかなどとても大切な要素ですね。
■3、カメラは一眼レフを使ったほうがよろしいのでしょうか。
矢内:カメラは一眼レフがやはりよいのでしょうか?
りな助:料理の写真は絶対に一眼レフを使ったほうが綺麗です。
予算的に一眼レフが買えない場合はミラーレス一眼を買ってレンズを良いものに変えるというのもいいですね。一眼レフが使えるならそれに越したことはないです。
矢内:自分の予算感に合わせて、最適な選択をしたいですね。
りな助:レンズにお金をかけるとミラーレスでもかなり良い写真が撮れます。私は取材時にはミラーレスを使ってますよ。レンズは単焦点を別途購入していますが。
こちらの写真もミラーレスで撮影したものです。
(引用:無限ループ注意!梁山泊の「肉あんかけチャーハン」がビールに合いすぎて何杯でもいけそう - みんなのごはん)
【取材時使用ミラーレス】
カメラ:NEX-5R
レンズ:SEL50F18F
矢内:ちなみにカメラ選びのコツなどはありますか??
りな助:そうですね。カメラ屋さんに行き、カメラ選びのプロの担当者さんに聞いてみるのが一番だと思います。
予算、何を撮影したいのか。などを相談すると一緒に選んでくれますよ。あとは持った時のフィット感や、重さ、シャッターを切る時の音の気持ち良さなども私は重視しています。
矢内:オススメのショップなどあったら教えてください。
りな助:私は新宿駅東口のヨドバシカメラで購入をしました!店員さんが親切で、カメラの歴史まで教えてくださります!笑
矢内:なるほど!参考にいたします。
そういえば、意外とiPhoneで撮って記事にアップしてる人が周りに多いです。もしかしたら、iPhoneなどでも綺麗に撮れる時代がくるのではと思います。
りな助:そうなのですね。それでしたら手軽でとても便利ですよね。
矢内:料理の状態が変わらないうちに、撮るのがやはり好ましいですよね。そして本日お話いただいたような、料理の顔を決めメインが何なのか、どの角度から撮ると料理が引き立つのかを考え、美味しさが伝わるように意識していきたいです。
いかがでしたか?
料理の写真をアップしている方はたくさんいらっしゃると思います。
イメージとして使うもの、おうちで作った料理、飲食店の料理。せっかくアップするならその場にある料理を見て、自分が感じた感覚になるべく近いもの、より美味しそうに見えるものを写真として残したいですよね。素敵な写真をどんどん世に広めましょう。
連載第四弾は、「同じレシピでもネーミングで拡散力が変わる!」をお届けします。
ネーミングはセンスなどと言われておりますが、数あるネーミングの中から選ばれるための秘訣とは?お楽しみに!!
《プロフィール》
矢内悠介
神奈川県出身
1985年4月17日生まれ
株式会社フードクリエイティブファクトリー所属
営業プロデューサー
Facebook : 矢内悠介
Twitter : @yuyuyusuke871